
「あれ…名前が出てこない!」「のどまで出かかってるのに…!」思い出せそうで思い出せない。そうした経験は誰にでもあるでしょう。しかし、それは記憶力が衰えたわけではなく、実は“思い出す力”がうまく働いていないだけかもしれません。重要なのは、思い出しやすくする脳の使い方。“覚える”のと同じくらい重要な“思い出す力”を鍛えるにはどうすればいいのか。記憶力日本チャンピオンが実践する、誰でも簡単にできるトレーニング法を紹介します。(構成/田之上 信)
記憶力日本チャンピオンが使う
「人名」と「場所」の思い出し方
「のどまで出かかっているのに、思い出せない」ということがあると思います。人の名前や顔、地名など対象によって多少の違いはありますが、のどまで出かかっているということは、基本的に知識として体の中に十分に入っていて、8~9割は思い出せているという状態です。
あと一歩のところを、どう乗り越えるか。私が実践しているのは、何かと関連づけて思い出すという方法です。
先日、地下鉄の「湯島駅」の名前がすっと出てこなくて、いろいろトライしました。「確か3文字の名前だったはず……」、というのはすんなりと出てきました。

次に、確か不忍池の近くにあって、上野ではないほうの駅だったなと地理関係から思い出し、さらに「ゆ」からはじまる名前だったはずだなどと思い浮かびました。
さらに「ゆ」はひらがなではなく、漢字だったのではないかと思いつきました。駅の名前にはたいてい漢字が入っているものです。