米バージニア州ハンプトン大学でバスケットボールコーチを務めるグレッグ・フェイヒー氏(33)は、大学生アスリートの勧誘や有力者との人間関係構築に役立つコツがあると話す。誰かと会うと会話の中で相手の名前を繰り返し呼び、それを忘れないよう場合によっては携帯電話にメモとして残しておくという。「それは誰もが持っているけれども使っていないスーパーパワーだと思う」とフェイヒー氏は話す。政治家や企業幹部らは昔からこの巧妙な作戦を成功の鍵とみなして使ってきた。だが新たな世代も相手の名前を覚えて口に出すことは重要だと教えられているものの、それを好印象につながるものというよりも、「キモい」とみなして拒否反応を示す人々も増えている。