キア・スターマー英首相は27日のドナルド・トランプ米大統領との首脳会談で、ウクライナとロシアの停戦合意の一環として、米国が限定的な軍事的役割を担う可能性について提起する方針だ。複数の英当局者が明らかにした。一方、米当局者は、ウクライナとロシアの停戦合意を成立させることが先決で、平和維持軍での米国の役割を決めるのは時期尚早だとしている。欧州側は約3万人の平和維持部隊をウクライナに派遣する計画だ。スターマー氏はこの部隊に対する米国の航空支援やその他の軍事支援を取り付けたい意向。トランプ氏は原則的にこの構想に前向きだが、米国がウクライナとロシアの停戦を仲介した後に限るとしている。これら英当局者によると、スターマー氏は27日の会談でトランプ氏に軍事支援を要請しない見込みだが、その考えを持ちかける可能性が高い。