「将来のお金が不安」「貯金や投資なんて余裕はない」「買い物を楽しめない」──お金の悩みは尽きることがない。そんな中で「若い人ほど読んでほしい」「お金の知識を網羅的に学べる」と絶賛の声を集める本がある。『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』だ。誰でも今日からスタートできる「お金の増やし方」を提示し、世界で累計100万部突破した大ベストセラーだ。Amazon.comでは1万件以上の星5レビューが集まり、全米から世界中へと本書の実践者が増えている。本稿では本書から一部を特別に公開する。

好きなことにお金を使おう
意識してお金を使うというのは、あらゆる支出を切り詰めるということではない。
そんなやり方では二日と持たない。
惜しみなくお金を使いたいほど好きなものを自分で選び、好きではないものには容赦なく支出を切り詰めるということだ。
このマインドセットがリッチになるためのカギとなる。
実際、ベストセラーとなった『となりの億万長者』によると、1,000人の億万長者のうち半数がスーツに400ドル以上、靴に140ドル以上、腕時計に235ドル以上のお金を使ったことがなかった。
改めて言うが、意識してお金を使うというのは、あらゆるものに対する支出を切り詰めるということではない。
あらゆるものに盲目的にお金を使うのではなく、何がお金を使うほど重要で、何がそうではないのかを自ら決断するということだ。
問題は何が重要で、何が重要でないのかを、ほとんど誰も決めていないということだ。ここから〈意識的な支出〉という考え方が誕生した。
〈ケチな人〉と〈意識的にお金を使う人〉の違い
■〈ケチな人〉の考え方と行動
・ケチな人はモノの値段を気にする。
・ケチな人は何でも一番安いものを買おうとする。
・ケチな人のケチさは周囲の人にも影響を与える。
・ケチな人は不合理で、タダでは手に入れられないものがある理由を理解できない。これは演技であることもあるが、本気であることもある。
・ケチな人は短期的に物事を考える。
■〈意識的にお金を使う人〉の考え方と行動
・意識的にお金を使う人はモノの価値を気にする。
・意識的にお金を使う人は大半のものは一番安いものを買うが、本当に好きなものには惜しみなくお金を使う。
・意識的にお金を使う人の倹約は自分たちの中だけで完結する。
・意識的にお金を使う人もケチな人と同じように有利な取引をしようと最善を尽くすが、それがダンスであることを理解しており、本来自分が特別な取引に値しないことを理解している。
・意識的にお金を使う人は長期的に物事を考える。
お金の使い方を自分自身で決断する
私はあなたに、何にお金を使うのか意識して決められる人になってほしい。
送られてきたクレジットカードの明細書を見て、「こんなに使ったかな?」などと言ってほしくないのだ。
意識してお金を使うということは、具体的に何にお金を使うのか、あなた自身が決断するということだ。
外出か、貯蓄か、投資か、家賃か。そうすれば、自分のお金の使い方に罪悪感を抱くことはなくなる。
自分のお金の使い方を心地よく感じながら、足踏みすることなく目標に向かって邁進できる。
(本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です)