英語とは縁遠い新潟の片田舎で生まれ育ち、勉強はからっきし苦手。とくに英語は、be動詞も理解していなかった。それでも大学を受験。偏差値38の学部を2つ受験するも、どちらも不合格……。それがいまやネイティブや帰国子女に間違われるほど英語を操り、チャンネル登録者数100万人突破のYouTube「タロサックの海外生活ダイアリー」でさまざまな国籍の人々にインタビューしまくっている。いったい、どうやって英語力を身につけたのか? 初の著書『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)で、“英語バカの壁”を突破する超効率的な勉強法を初公開!
本書より一部を抜粋・編集し、夢を叶えたとっておきの英会話上達法を教えます!

タロサックのYouTubeとブログ
ボクはYouTubeチャンネル「タロサックの海外生活ダイアリーTAROSAC」とは別に、ブログ「現代リアル英会話研究室」も運営しています。
このブログでは、YouTubeで人気があった動画のインタビューの内容を、すべて文字にして書き出しています。
ブログの特徴
YouTube動画でも字幕をつけていますが、「スピードについていけない」という視聴者も少なくありません。(YouTubeの画面下にある「設定」ボタンから「再生速度」を「0.25倍」から「2倍」まで8段階で調整できます)
でも、ブログに英語と日本語訳を書き出してあるので、実際のインタビューの内容を何度も読み返して、リアルな会話ではどんな英単語や英文法が使われているのかを学ぶことができます。
もしわからない単語があったら、ブログの単語上にマウスポインターを合わせて範囲選択したあと、右クリックをするなどしてGoogle検索することで、意味や発音をチェックすることもできます。
さらにブログでは、YouTube動画を再生させながら、文字起こしされた会話の内容を見ることもできます。
ボクのYouTubeとブログはともに無料公開なので、楽しみながらインプットするのに役立てていただければと思います。
インプットと並行したアウトプット
さて、重要なのはこれでした。
★ インプットと並行したアウトプット(Output parallel to input.)
そこで、次に「並行したアウトプット」について説明しましょう。
英会話上達の基本は「マネること」
英会話上達の基本は、“マネる”ことにあります。ボクもネイティブスピーカーの発音を、わざとらしいくらいマネすることで、体に染み込ませていきました。
「守・破・離」という言葉をご存じでしょうか? これは、茶道や武道で用いられる3つのステップです。
・守(しゅ):まずは教科書通りにマネしてやってみる
・破(は):次に教科書とは違うやり方をとり入れ発展させる
・離(り):教科書から離れて自己流を確立する
たとえば、ボクのYouTubeとブログを見て、気になったフレーズをマネしてみる。そのとき、まずはボクになりきって完全にマネしてみるのです。
役になりきって英語を話す
最初は“外国かぶれ”みたいで、恥ずかしいと感じるかもしれません。
照れくさいと思うのであれば、「英語が話せる役(English native speaker)」を演じると思えばいいのです。
「英語がうまく話せたらいいな(I wish I could speak English well.)」と思う人なら、ネイティブのように英語をペラペラ話す自分の姿を想像したことがあるはず。
そんなふうに「憧れの自分になる(I will become the person I long to be.)」と考えて演じれば、恥ずかしいどころか、きっと楽しくなるはずです。
「わざとらしい」くらいがちょうどいい
日本語のフレーズはイントネーションをあまりつけませんが、英語は単語レベルでもフレーズ全体でも強弱のアクセントがより強いです。
自分では「わざとらしいかな」と思うくらいのアクセントをつけて、なりきって発音する。“完コピする”のが、英会話上達のポイントなのです。
誰でもネイティブのように話せる
生まれつき家庭で英語をしゃべる環境があったり、幼い頃に外国に住んだ経験があったりする人でなければ、ネイティブのような発音は身につかないと考えることが多いように思います。
ボクは、いまでこそオーストラリアのシドニーに住んでいますが、大学入学までは新潟の田舎町で育ちました。
それでもいまでは、多くの人から
・「留学していたんですか?(Did you study abroad?)」
・「帰国子女かと思った(I thought you were a returnee.)」
といったコメントをたくさんいただいています。
ボクのように大人になってから英会話をはじめたとしても、誰でも上手に発音できるようになります。
まずはネイティブの発音をマネすることから
学んだ英単語や英文法をアウトプットするときは、ネットの動画や音声でネイティブの発音をマネすることからはじめましょう。
※本稿は、『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。