英語ベタな日本人の救世主?話題の英語学習アプリ「Speak」を使ってみたPhoto:DIAMOND

「スピーク(Speak)」という英語学習アプリがちょっと話題になっている。なんでも、世界最先端のAIテクノロジーを搭載した、シリコンバレー発のアプリとのことだ。筆者は英語力は中級者程度だが、英語学習への興味が呪いのごとく、ずっとある。そんな筆者も早速体験してみたところ、日本人に効果的な学習ができるアプリなのではないかと感じた。他の主要英語学習アプリと比較しながら、「スピーク」がどのようなアプリかを簡単に紹介していきたい。(フリーライター 武藤弘樹)

AI無双の「スピーク」、
他のアプリとの違いとは

 英語学習アプリ「スピーク(Speak)」は、ChatGPTを展開するOpenAI社から投資を受けていて、アプリ内ではAI技術が「無双」しているらしい。音声認識の精度がぐんぐん向上するし、AI講師とのスピーキングも大変充実しているというのだ。

 そこで、今回は比較対象として、AI技術も使っている主要の英語学習アプリを二つ使ってみた。「スピークバディ」「スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)」である。さすが有名どころというだけあって、どれも真面目に取り組めば英語力を伸ばしてくれそうな気配が漂っていた。
 
 各1時間程度取り組んだだけの、ごく表層ではあるが、以下が所感である。

●「スピークバディ」
単語やよく使うフレーズなどの解説が丁寧。2021年グッドデザイン賞を獲得しているとだけあって、見やすい(気がする)。
 ●「スタディサプリENGLISH」
見やすいデザインであり、解説が丁寧。個人的には、リスニングスキル向上によいとされる「ディクテーション」(聞いた言葉をまるまる書き出す語学勉強法)が用意されていたのがよかった。

 両アプリともに、がっつり「お勉強感」があって、復習機能が充実しているし、メニューが細かいから興味あるものを主体的に学んでいける。また、スコアやこれまで取り組んだ時間、目標などがいろいろと表示され、モチベーション維持にもよさそうである。
 
 では「スピーク」はどうかというと、上記二つのアプリに比べて簡素だ。「スピークバディ」と「スタディサプリENGLISH」には、アプリ内に出てくるすべての英語を解説しきろうという意欲が感じられるが、「スピーク」は結構勢いで進む。わからない単語を調べるなら、それを自分で行う手間も随所に発生する。

 ただし、AIとの会話が素晴らしく、特別に秀でていると感じた。