どんどん意見が出る会議で、リーダーが必ず言っていることPhoto:PIXTA

リーダーが会議や日々の対話の中で当たり前に実施している習慣が、実はメンバーの自主性を著しく下げてしまっていることがある。気を付けるべき20の“悪しき習慣”を紹介しよう。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

メンバーの自主性を損なう
リーダーがやりがちな悪しき習慣

「メンバーの自主性を高めたい」と考えているリーダーは多い。

 価値観の多様化が進む中、一律の指示、命令の効果が激減し、メンバーの自発的な取り組みに頼る場面が急増している。現場のメンバーの能動的な言動のよしあしが、ビジネスの成否を左右する時代になっているからだ。

 ところが、対話や会議で、リーダーがよかれと思って実施している方法が、気づかぬうちにメンバーの自主性を大きく損なっているケースが多発している。リーダーとして実施するべきだと考えられていることや、長く実施してきて習慣となっていたりしている方法が、メンバーの自主性を妨げているのだ。

 さまざまな企業で行われている、言わば悪しき習慣は、数えれば20に上る。皆さんの組織でも実施されていることがあるに違いない。リーダーが決して実施してはならない、習慣化してしまっていたら直ちに取り止めなければならない、実はメンバーの自主性を損なってしまう方法を紹介しよう。