頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

【東大理III合格に教わった】「英単語ターゲット1900」も「チャート式数学」も1ヵ月ですべて覚えられる、超簡単な勉強法Photo: Adobe Stock

東大理Ⅲ合格者に教わった「超高速周回勉強法」

東大理Ⅲに進学した高校の同級生から勉強法を教えてもらったことがあります。

彼は「めちゃくちゃ効率のいいやり方」をしていました。

彼に教わったおかげで、私は「ターゲット1900」という英単語帳を1ヵ月ですべて覚えることができたのです。

その方法について、具体的にどのようにして短期間で覚えたのかという話をしようと思います。

英単語を一度にすべてを覚えようとすると非常に難しいものです。

しかし、こうした暗記ものに対して最も効果的な方法の一つが、「ルーズリーフを活用すること」です。

具体的には、ルーズリーフの中央に縦線を引き、左側に英単語、右側に意味を書き込むというシンプルな方法です。

私が使ったルーズリーフ1枚には41行あったため、片面で82個の単語を覚えられます。

さらに、裏面を使えば合計164個の単語を1枚で覚えられる計算になります。

大学受験に必要な英単語が約1900語だとすると、12枚程度のルーズリーフにまとめることで網羅できることになります。

1冊の本ではなく、12枚の紙を覚えるとなると、かなり余裕をもつことができます。

まず、12枚のルーズリーフに英単語をすべて書き出します。

そして、「この紙を1ヵ月で覚えればいいんだ」と認識しました。

その後はシンプルに紙で暗記を進めた、というのが彼の学習法です。

私も真似をして、実際に1ヵ月で覚えることができました。

英単語などの暗記系の勉強にはこの方法が適していますが、大人になってからの資格試験などでも、暗記が必要な場面は多くあるので、この勉強法は活用できます。

また、暗記科目だけではなく、例えば数学などの科目でも、この手法を応用することができます。

「チャート式」などの分厚い問題集を1週間で1冊終わらせ、それを4~5回繰り返して1ヵ月で仕上げる、という方法です。

英単語の暗記とは違い、数学の問題集の場合は「問題の解き方をどう身につけるか」が重要になります。

彼のアドバイスとして、「問題を見て10秒考え、それでも解法の方針が見えなかったら、すぐに解答を見る」という方法がありました。

例えば、ある問題を解こうとしたときに「この問題はどのように解けばよいのか」と考えます。

しかし、10秒考えても解法が思い浮かばない場合は、すぐに解答を確認し、「なるほど、こう解けばいいのか」と理解します。そして次の問題へ進みます。

例えば、300題ある問題集の場合、1問あたり10秒で解法の方針を考えると、すべての問題を確認するのに約50分で済みます。

その後、解答を読み込み、必要な理解を深めるために時間を費やします。

これを繰り返すことで、短期間で問題集を終わらせることが可能になります。

この方法は数学に限らず、発見的な学習や、資格試験の勉強などにも応用できます。

「少し悩んで方向性がわからなければ、すぐに解答を見る」――これを何度も繰り返すことが、東大理Ⅲに合格した彼の具体的な学習法だったのです。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)