頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

頭がいい人になる方法、2位は「話を簡潔にまとめる」。では、1位は?Photo: Adobe Stock

頭の回転を速くする3つの方法

 頭の回転を速くするには、日常的に意識して取り組むべき方法が3つあります。
 これを習慣化することで、思考力が向上し、より的確に物事を判断できるようになります。

1. わからない言葉をその場で調べる

 知らない言葉や概念に出会ったとき、そのままにせずすぐに調べることが大切です。
 例えば、ある日トイレの中で「オストメイト」という言葉を目にしました。
「オストメイトとは何だろう?」と思い、その場でスマートフォンを使って調べてみたところ、人工肛門や人工膀胱を持つ人のためのトイレ設備を指す言葉であることが分かりました。

 このように、日常の中で気になったことをスルーせず、すぐに調べる習慣をつけることで、知識の幅が広がり、瞬時に情報を処理する能力が養われます。

2. 要約する

 長い文章や話の内容を、できるだけ簡潔にまとめる癖をつけることも重要です。

 例えば、
「スマートフォンの普及によって、人はいつでもどこでも情報を得られるような世界になりました。」
 これを要約すると、「スマホ革命が起きた。」となります。

 また、次のような説明も、
「この製品はエコフレンドリーな素材を使用し、持続可能な生産体制を採用しています。」
 要約すれば、「エコ製品です。」で済みます。

 こうした要約の習慣を持つことで、情報を整理し、相手に伝えやすくなります。
 さらに、短い言葉で本質を伝える能力が身につくため、ビジネスの場面でも非常に役立ちます。

3. 分解する

 物事をより深く理解するためには、要素ごとに分解して考えることが必要です。

 例えば、「健康が大事」というニュースを見たときに、ただ「なるほど」と思うのではなく、
「健康を維持するには何が必要か?」と考えます。
 すると、「食事」「睡眠」「運動」といった要素に分解できることに気づきます。

 さらに、これらの要素が適切であれば本当に健康になれるのかを検証することで、より論理的に物事を考えられるようになります。

 この考え方を応用すると、例えば「健康推進治療」と聞いた際に、「食事に関するものか」「運動に関するものか」「睡眠支援なのか」と瞬時に分類し、的確に理解することができます。

 このように、日常のあらゆる情報を分解して整理する習慣をつけることで、思考がクリアになり、判断力が向上します。

まとめ

 頭の回転を速くするためには、次の3つの習慣を取り入れることが重要です。

・わからないことをその場で調べる ― 気になったことはすぐに解決する習慣をつける。
・要約する ― 長い情報を一言でまとめ、伝えやすくする。
・分解する ― 物事を細かく分けて分析し、論理的に考える。

 これらを日常的に実践することで、思考力が鍛えられ、より速く、的確に物事を理解・判断できるようになります。ぜひ試してみてください。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)