頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

【もったいない!】「させていただく」よりも絶対損している「残念な話し方」とは?Photo: Adobe Stock

絶対に損する4つの話し方

損をする話し方について、私が特に気になる4つのポイントを共有したいと思います。

さまざまな場面で「この話し方は損をしているな」と感じることがよくあります。

では、具体的にどのような話し方が損をするのか、一つずつ見ていきましょう。

1つ目:「させていただく」の多用

「させていただく」を過剰に使うことは、話のテンポを悪くし、聞き手に違和感を与えることがあります。

例えば、

「前の職場では店長をやらさせていただいて、売上を1000から2000にさせていただいて……」

という話し方は、冗長になってしまいます。

端的に伝えるなら、

「私は店長でした。売上を1000から2000に増やしました。

のように簡潔に言い切るほうが、伝わりやすくなります。

2つ目:文末が曖昧で終わる

意識の高い人にありがちなのが、文末が「~していて」「~と思っていて」など、曖昧な形で終わることです。

例えば、

「市場環境のことはそうだと思っていて、新しいサービスを始めるならマーケット調査をしたいと思っていて、自分が考えているのは……」

このように、話が終わらずに続いてしまうと、聞き手にとって非常に分かりにくくなります。

しっかりと文末を「。」で区切り、明確に話すことが大切です。

3つ目:「分かります」の乱用

会話の中で「分かります」を多用すると、かえって信頼を損なうことがあります。

私の実体験なのですが、ある取引先と話している際に、

「YouTubeって大変ですよね? 分かります、分かります!

と言われたとき、相手が本当に理解しているのか疑問に思うことがあります。

おそらく「この人、分かってないな」と思われたくないので「分かります」と連発してしまうのでしょう。

しかし、言われた側の立場からすると、

何が分かっているんですか?

と、つい聞きたくなってしまうものです。

理解していないのに「分かります」と言うのは逆効果なので、注意しましょう。

4つ目:「ご存じですか?」のプレゼンでの使用

プレゼンの場面で、

「皆さん、教職員がどのような被害に遭っているかご存じですか?

と問いかけることがありますが、この聞き方は避けたほうがよいでしょう。

なぜなら、多くの人は「知らないから教えてほしい」と思っているため、わざわざ「ご存じですか?」と問われると、

「知らないです、だから何?」

という反応になりやすいのです。

プレゼンでは、相手に問いかけるよりも、端的に事実を伝えるほうが効果的です。

まとめ

損をしない話し方をするために、以下の4点を意識しましょう。

 ・「させていただく」を多用しない。端的に伝える。
 ・文末をしっかり切る。「~していて」で終わらない。
 ・「分かります」を乱用しない。理解していないのに使わない。
 ・「ご存じですか?」をプレゼンで使わない。相手に問いかけるより、事実を伝える。

これらを意識するだけで、話し方がぐっと洗練され、相手に伝わりやすくなります。

ぜひ試してみてください。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)