イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は20日、国内の情報機関トップを解任した。安全保障機関のライバル粛清を拡大するとともに、内閣の刷新をさらに進めた形となる。ネタニヤフ氏は閣僚会議を招集し、治安維持機関シンベトのロネン・バー長官が信頼を失ったとして、解任投票を実施。ネタニヤフ氏は先週も投票を行うと示唆していたが、シンベトはネタニヤフ氏の一部側近を捜査していることから、この動きは物議を醸していた。バー氏はまた、人質解放や停戦に関するイスラム組織ハマスとの交渉で重要な役割を果たしていたことから、解任を受けてネタニヤフ氏の側近らは交渉での立場がさらに強化されることになる。イスラエルが今週ガザでの軍事作戦を再開したことを受け、人質の安全を巡っては新たな懸念が高まっている。
ネタニヤフ氏、情報機関トップ解任 国内の混乱深まる
安全保障機関のライバル粛清を拡大
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