エスカレーター校 クライシス2#8Photo:PIXTA

明治大学と法政大学が相次いでキャンパスの近くにある学校を系列化している。これは系列に入る中高側にとっての生き残り策である一方、系列化する側にとっても重要な意味を持つ。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『エスカレーター校 クライシス2』をお届けする。#8では、首都圏の難関私立大学群「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)について、ダイヤモンド編集部独自の「裏成績表」を公開。MARCHの序列を決する「最強の武器」の正体とは?(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

法政大学も明治大学も
ご近所校を系列化

 法政大学は市ケ谷キャンパス(東京都千代田区)の“ご近所”にある東京家政学院の中学と高校を2027年4月に系列校にすることを今春、明らかにした。併せて大学間も単位互換をはじめ教育面での連携を進めるとし、将来は大学を含めた統合の検討もあり得る雰囲気を醸し出している(特集『エスカレーター校 クライシス2』の#4『東京家政学院が自力の一貫教育をあきらめ中高を「法政系列校」にする懐事情、女子エスカレーター校は大学を共学化したところで生き残れるのか?』参照)。同じ今春、明治大学は和泉キャンパス(東京都杉並区)の近所にある日本学園中学校・高等学校を系列化した。

 これは系列に入る中高側にとっての生き残り策である一方、系列化する側にとっても重要な意味を持つ。首都圏の難関私立大学群「MARCH」(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)は、大学淘汰が進んでも生き残る「勝ち組」に分類されるだろうポジションにいるが、MARCH内で序列の入れ替わりがあるし、系列校全てで受験人気を維持するのは容易ではない。彼らは彼らで改革の手を緩めるわけにはいかない。

 大学の格が落ちればエスカレーター校を形成する系列校全体に影響し、系列校が強化されれば学校法人全体の経営、ひいては大学にプラスへ働く。入試面だけではない総合的な戦略とその実行がものをいう。では具体的に何が武器になるのか。どこがこれから優位に立つのか。

 ダイヤモンド編集部では、経営データを軸に5項目を5段階で評価した「裏成績表」を作成した。次ページで、MARCHそれぞれの裏成績表を公開するとともに、前述の答えを導く。