李嘉誠氏ほど、世界的な商業の中心地としての香港の台頭を体現している人はいない。李氏は1940年に難民として香港にやって来て、アジアで最も裕福な実業家の一人になった。そして今、80年に及ぶ実業家としてのキャリアが終わりに近づく中、96歳の李氏は、香港への締め付けをますます強める中国政府から批判の集中砲火を浴びている。対立のきっかけは、李氏が売り買いのタイミングについて非常に鋭い勘を発揮し、「超人(スーパーマン)」の異名を取るようになったのと同じような取引だった。貿易の成長が「トランプ関税」に脅かされる中、李氏の旗艦企業である長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)は今月上旬、米資産運用大手ブラックロック率いる企業連合に数十の港湾権益を売却すると発表した。
パナマ運河問題、中国を怒らせた香港の大物実業家
「超人」の異名持つ96歳の李嘉誠氏、旗艦企業が港湾権益売却で合意
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