ドナルド・トランプ米政権で国家安全保障を担当する複数の高官がイエメンの親イラン武装組織フーシ派への軍事攻撃の是非について交わしたテキストメッセージは、同政権の国家安全保障に関する協議が場当たり的な性質を持つことを浮き彫りにした。こうしたやり方は時に同盟国を困惑させ、トランプ大統領の側近の間でも意見の相違を生んでいる。歴代大統領は国務省、国防総省、国家安全保障会議(NSC)のスタッフを活用し、秩序立てた方法で選択肢を練り上げ、精査してきた。一方のトランプ政権ははるかに型破りな方法で運営されており、これは議論する時間を待てず官僚機構に懐疑的な大統領の性格に起因する。高官の多くは要職に就いた経験がなく、大統領と同じ見方を共有している。