「全社員に買って配りました」
「入社する人への課題図書にしています」
そんな声が多数寄せられているのが、書籍『ベンチャーの作法 -「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術』です。転職エージェント「キープレイヤーズ」代表の高野秀敏さんが、1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援の経験から、ベンチャー流の「結果を出す働き方」をまとめました。“きれいごと”抜きの仕事論に、社員や経営者、ベンチャーや大企業を問わず、刊行直後から多数の感想が投稿される異例の反響となっています。
この記事では、本書に大いに共感したという読者のひとり、株式会社ウィルゲートの共同創業者・専務取締役である吉岡諒さんに、本書からの気づきを語っていただきました(ダイヤモンド社書籍編集局)。

ベンチャーの新入社員たちへ
――ベンチャーやスタートアップに新しく入社した人にアドバイスをください
結果を出したいのなら、そのための方法は『ベンチャーの作法』にすべて書いてあると思います。
ただ、私自身この本には100%共感していますが、それを他の人にも押し付けようとは思いません。
人には「向き・不向き」があります。
たとえば私は、ストレス耐性が高く、仕事をしていて「つらい」と思うことがまったくありません。
滅多に体調を崩さないですし、多少の熱があっても、普段と同じ1日15アポのスケジュールをこなせます。もちろん対面での仕事は控えますが、弊社はリモートワークを取り入れているので、在宅でセミナー登壇や商談、打ち合わせも可能です。
私と同じような特性の人は『ベンチャーの作法』に書いてあるような働き方が向いているし、ベンチャーで成果が出せると思います。
「魔法使い」が「戦士」に相談しても意味がない
一方で、そんな働き方をしていたら心身にダメージを受ける人も多いでしょう。
ですから正直なところ、自分と違う性質の人にアドバイスを求められても、言えることはあまりありません。そんなときは、「私ではなく、別の人にアドバイスをもらってください」と言います。
「魔法使い」が「戦士」に相談しても、あまり意味がありません。自分と同じタイプの人からアドバイスをもらうことが大事です。
「相談相手を見極める」スキルを磨こう
そのうえで、「上司をうまく使う」ことも大事だと、社員には話しています。
同じタイプの人に相談できたら、きっと、その人は大きな力となってくれるでしょう。でも、たとえば「戦士」タイプである私に、「魔法でなんとかしてほしい」といった相談があったら、私は「魔法が得意な人に相談したほうがいい」と言って断るでしょう。
誰に相談するかを見極めることも、ひとつの能力なのです。
仕事で困ったことがあったら、その点を意識して相談相手を探してみてください。
(本稿は、書籍『ベンチャーの作法』に関連した書き下ろしです。書籍では「なにがあっても結果を出す人の働き方」を多数紹介しています。)