【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【プロが断言】書いて覚えるのは時代遅れ? 記憶力を超効率的に高める新常識Photo: Adobe Stock

記憶力を高める最善の方法とは?

 記憶の「量」と「質」をともに高めるには、どのようなやり方がベストでしょうか?

 結論を先に言いましょう。記憶力を高めるのに、もっとも有効なのは「読む」ことです。だからこそ、国語力は記憶を大いに助けてくれるのです。

国語力は「記憶力」にも効く

 国語という科目そのもので暗記が求められる場面は(漢字などを除いて)ほとんどありませんが、そこで培われる国語力は記憶を大いに助けます。

脳が能動的に動く3つの方法

 脳が情報を能動的に処理するやり方には、おもに3つあります。

 それは「❶書く」「❷喋る」「❸読む」です。いずれも国語で問われる力そのものであり、なかでも「❸読む」が記憶を効率的に強化してくれるのです。

「書いて覚える」は、実は非効率?

 両親の世代では、「書いて覚える」ということが学校や塾で推奨されていたのではないでしょうか。でも、そのやり方は、はっきり言って非効率です。

「書いて覚える」という発想は、もっともらしく思えるかもしれませんが、記憶を磨くのに、実のところ筆記用具もノートも有効ではないのです。

実験で検証!どれがいちばん効率的?

「書いて覚える」より「読んで覚える」ほうが、いかに優れているか?

 そのことを確かめるために、「書く」「喋る」「読む」を、それぞれどれくらいの速さでできるのかを制限時間10分で実験してみました。実験にあたっては、「ヨミサマ。」のインターン生をしていた現役東大生数人に協力してもらいました。

東大生に10分間でチャレンジしてもらった結果

 サンプルに用いたのは、ネット上の生成AI「チャットGPT」につくらせたテキストです。既存の文書だと、「未読」か「既読」かによって差がつく恐れがあるからです。

 すると、被験者の東大生たちが10分間で「書く」ことができたのは、平均550文字。文庫本なら1ページに満たない量でしかなかったのです。