「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

出世する人の「異動」の考え方
皆さんの職場にも人事異動はありましたでしょうか。
思い通りの人事で嬉しいという人もいれば、逆に、希望していない人事で大変なショックを受けていると言う人もいると思います。
職場で出世をしていく人は、当然人事異動も経験しますが、この時の心構えにも特徴があります。
今回はそれについて紹介していきましょう。
異動先に「満足した」フリをする
出世する人は、異動に対する意識の仕方が違います。
特に大企業になると、自分が希望していないような部署に配属されることは、正直、良くあることです。ここで、もし不満がある部署であったとしても、それをアピールしても周りの人も不快になるだけだし、自分の人事が変わることもありません。
出世する人は、この辺りの大企業のしょうがない部分もしっかりと受け止めています。そこで、どんな部署であろうと、それを采配した上司にリスペクトを示し、満足しているような素振りをするのです。そうしていれば、いつかその人がまた自分のことを引っ張ってくれるかもしれません。ここで、自分が大きな不満を示してしまうと、その上司の顔にも泥を塗ることになるかもしれません。それでももし、本当に不満だったら、ニコニコしながら転職サイトに登録するのが最善の一手です。
職場で出世していく人は、自分の行動一つ一つが周囲にどのような影響を与えるかをよく考えています。自分の立ち回り1つで、仕事のコスパは変わります。意識しておくと良いでしょう。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)