ギックリ腰には数多くの種類があります。そしてこの過労型のギックリ腰のとき、わたしが必ずチェックするのは、おでこの骨(前頭骨)です。本来なら軽い凸カーブを描いている骨ですが、これがまっすぐ、あるいは少し凹みを感じるくらいになっています。このゆがみは、第6回で紹介した「チャンスに気づかせるゆがみ」よりも、大きくゆがんでいます。このとき、たいていの患者さんは目の疲れを感じています。

 わたしはYさんに、ギックリ腰になる前に目がすごく疲れたり、違和感があることはなかったか聞いてみました。

Yさん「ありました。なんか目がすごく疲れて、奥のほうが変な感じで」

“やっぱりそうか……”

わたし「このギックリ腰、うつの前兆かもしれません」

Yさん「え?」

わたし「Yさんって、けっこうがんばりやさんでしょ。それに、何かを頼まれると断るのが苦手じゃないですか?」

Yさん「あ……、はい。そうですね」

わたし「このタイプのギックリ腰は、わたしが施術をしてもしなくても、1週間~10日ほどでよくなります。最初の4日間は、毎日通っていただいても痛みはとれません。市販の痛み止めの薬も効かないはずです。仕事に行こうと思っても、たぶん動けないはずですから、今日から1週間はゆっくり休んでくださいね」

Yさん「でも先生、わたし、明日はどうしても外せない仕事があるのです。なんとかなりませんか?」

わたし「残念ながら、こればっかりはどうすることもできません。からだが、自分の意志でつくっている痛みだからです」