欧州連合(EU)は、ドナルド・トランプ米大統領が相互関税の大部分について発動を猶予したことを受け、米国製品に対して計画していた関税を棚上げすることを決めた。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は、「われわれはトランプ大統領の発表を認識している。交渉の機会を持ちたい」と語った。さらに、「EUは対抗策の取りまとめの最終段階にあり、加盟国から強い支持を得ているが、それを90日間棚上げする」と述べた。一方で、「さらなる対抗策に関する準備作業は続いている」と指摘し、「これまで言ってきたように、全ての選択肢を検討している」と語った。トランプ大統領はEUに対し、自動車や鉄鋼などに対する25%の関税とは別に、全ての輸入品に20%の相互関税を課す計画を表明していたが、後者については90日間発動を猶予する考えを示していた。