「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

大阪万博の155ヘクタールってどれくらい?
4月13日から始まった大阪万博が大きな話題を集めていますね。その会場の広さはなんと155ヘクタール、東京ドーム約33個分というから驚きです。でも、東京ドーム33個分と言われても正直なところピンとこないですよね。
こういうとき、数字に強い人と弱い人の差が出ます。数字に強い人は、「くらべる」ことをします。つまり、その対象を、自分が知っているモノと比べるわけです。
今回は『「数字がこわい」がなくなる本』で紹介している「くらべる」のテクニックをフル活用して、「数字に強い人の世界」を体験してみましょう。
テーマパークとくらべてみる
たとえば、ディズニーランドなんてどうでしょう。ディズニーランドは約51ヘクタールなので、大阪万博の会場はディズニーランドの約3倍ということになります。
また、関西圏の方ならUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)との比較が便利かもしれません。USJは約54ヘクタールなので、こちらも約3倍。あの広いパークを思い浮かべ、それが3倍に広がる様子を想像してみてください。
そして、九州であれば、長崎のハウステンボス。実は大阪万博とほぼ同じくらいの広さ、152ヘクタールなのです。つまり、ハウステンボスを訪れたことがある人は「あの広さか!」と直感的にわかります。
数字に強い人は身近なものと「くらべる」
こうやって見ると、数字に強い人というのは、単純に計算能力だけでなく、数字を自分の知っているモノ、コトと比較しながら理解できる能力がある人だと分かります。
一方で、数字に苦手意識を持つ人は「東京ドーム○個分」といった漠然とした表現をそのまま受け止めてしまう傾向が強いのではないでしょうか。せいぜい数倍ならイメージできると思うのですが、10個以上となると、もはやよくわからないですよね。
皆さんもぜひ、数字を自分に身近なものと「くらべる」習慣をつけてみてください。そうすることで、数字はもっと楽しく、もっと身近に感じられるようになるはずです。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)