天候のせいで米国の広大な地域がますます住みにくくなっているが、これは意外なことではない。昨年、ハリケーン「ベリル」による壊滅的な洪水に見舞われたバーモント州など、これまで安全な地域と考えられていた場所でも、火事や洪水・ハリケーン・熱波・干ばつ・地滑りといった過酷な自然災害が以前よりも頻繁に発生している。こうした地域の住宅所有者は対応に悩んでいる。今の場所にとどまって、身に迫る危険とそれによって生じる不便や被害、高騰する住宅保険コストを受け入れるか、それとも、定期的に破壊される恐れのない他の地域に引っ越すのか。後者は金のかかる苦渋の選択だ。その地域に何世代にもわたって住宅を所有している人々や、比較的収入が少ないか、または年金などに頼る住民にとってはなおさらだ。
大富豪、異常気象の頻発地域に家を買うわけ
裕福な住宅購入者はハリケーンや洪水、極端な干ばつが起きやすい地域に不動産を購入し、しかも過去最高額を支払っている
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