米連邦準備制度理事会(FRB)は22日、物価上昇率が一時的に目標の2%をやや上回る状態を意図的に容認する戦略を廃止すると表明した。FRBは5年ごとに金融政策の枠組みを見直しており、この日の発表がその締めくくりに当たる。パウエル氏は同日午前の講演で「インフレ率を意図的にややオーバーシュートさせるという考えが意味をなさないことが分かった」と語った。「われわれが2020年に合意文書の変更を発表してから数カ月後に到来したインフレは、全く意図的でも緩やかでもなかった」と述べた。前回20年の政策指針の見直しは、新型コロナウイルスが流行する中でインフレ高進に素早くのみ込まれた。米国経済は当時、低成長・低インフレに見舞われており、FRB当局者は超低金利と低インフレがもたらすリスクを重視していた。
FRB、物価の目標超え容認を廃止 政策枠組み見直し
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