誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

コナンくんの映画から考える「愛される理由」
人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版最新作『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』が、公開後3日間の興行成績でシリーズ歴代ナンバーワンとなるなど、大ヒット上映中ですが、このシリーズは毎回とても人気がありますよね。
私も観ていますが、すべての作品が完璧なストーリーというわけではないと個人的には感じます。名推理が光るときもあれば、少し現実離れした展開のときもあります。にもかかわらず、名探偵コナンシリーズは毎回大ヒットし、多くのファンに支持されています。
それは、作品の完成度うんぬんというよりも、「コナンという世界観」そのものが愛されているからではないでしょうか。キャラクター一人ひとりへの愛着、物語に対する安心感――そうしたトータルな魅力が、作品全体への深い「推し活」につながっているのだと思います。
人間も「完璧じゃない」からこそ愛される
このことを考えていたときに、「人間も同じだ」と感じました。自分のことを振り返ると、やらかしてしまったこと、できないこと、ダメだったことばかりが思い浮かんで、自己嫌悪になってしまうことがありますよね。私自身もそうです。
でも、欠点のない人なんていません。悩んでいることも、失敗も、未熟さも含めて、それが“自分らしさ”なのです。むしろ、そういう一面があるからこそ、人は共感し、愛されるのだと思います。
あなたはすでに誰かに大切にされている
真剣に人生に向き合って、一生懸命に生きている人――そんな人は、完璧でなくてもちゃんと誰かに愛されています。
本人が気づかないだけで、その存在を大切に思っている人が必ずどこかにいるものです。ただ、みんな口に出して「愛してる」とは言わないだけなんです。
完璧じゃなくていい。むしろ、それが魅力
だからこそ、今日お伝えしたいのは、あなたはすでに大切にされているし、存在する価値がある素晴らしい人だということです。
人生に真面目に向き合っていれば、それだけで十分なんです。完璧じゃないことが、むしろ魅力になることもあるのですから。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。