【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【偏差値45→東大合格】超効率的に「読んで」記憶を定着させるため「絶対やってはいけないこと」Photo: Adobe Stock

黙読中はラインマーカーや付箋を控える

学習の効率を飛躍的に高めるのは、「書く」でも「音読」でもなく、黙って「読む」こと。そのときは、気になるところにラインマーカーを引いたり、付箋をつけたりといった作業を控えるようにしてください。

黙読のメリットは、スピーディにできることによる圧倒的な“回転率の高さ”にあります。それなのにラインマーカーを引いたり、付箋をつけたりすると、せっかくのスピードにブレーキをかけるデメリットが生じるのです。

ラインマーカー不要の「自然な読み飛ばし」能力

ラインマーカーや付箋などに頼らなくても、何度も黙読しているうちに、いい意味での「読み飛ばし」ができるようになります。

全体像が一度頭に入っていると、「ここは大事なポイントだから集中しよう」「ここは時間をかけて細部まで再読する必要はない」といったことが感覚的にわかってきます。

逆に言うと、初見の状態でどこが重要かを理解することはとても難しく、最初にラインマーカーを引いたところは後々ムダになる可能性がかなり高いともいえます。

反復による「メリハリ黙読」へ進化する

たとえば、具体例を羅列している箇所よりも、それらをまとめている抽象的なセンテンスのほうが重要だということが、肌感覚で把握できるようになるのです。

反復して「読む」ことにより、テキストをただダラダラと読むのではなく、メリハリをつけた黙読ができるようになってきます。それは黙読のスピードアップにも、記憶の定着化にも大きなメリットがあるのです。

効果的な記憶定着は「ペンキ塗り」に似ている

効果的な記憶の定着法を、僕はよく「ペンキ塗り」にたとえます。ペンキのダメな塗り方というのは、一度で完璧に塗ろうとすること。

一度だけで終わらせようとすると、ペンキがいっぱいついているところと、かすれているところができて、「ムラ」が生じやすいのです。

正しいペンキ塗り=薄く何度も重ねる

正しく効果的なペンキの塗り方というのは、薄く何回も塗り続けることで、「ムラ」を可能な限り少なくすることです。

同様に「読む」ときも一度だけですべてを理解しようとすると、「ムラ」が生じてしまいます。何度も何度も薄く「読む」を重ねたほうが、隙すきのない効果的な記憶の定着につながるのです。

やってはいけない黙読習慣リスト

1.読んでいる途中でラインマーカーを引く

せっかくのスピードと集中力にブレーキがかかる。

初見では「どこが本当に重要か」まだわからないことが多い。

2.付箋を貼りながら読む

付箋を貼る作業が入るとリズムが途切れ、黙読の回転率が大幅に下がる。

読書が「作業」になり、内容理解が浅くなりやすい。

3.一語一語じっくり追いかける

スピードが落ちすぎて、全体の流れや大意がつかめなくなる。

「木を見て森を見ず」の状態になりがち。

4.最初から完璧に理解しようとする

一度で覚えようとすると負担が大きく、ムラ(理解の偏り)ができやすい。

ペンキを一度で厚塗りするようなもの=かえって定着しにくくなる。

5.読んだ後に何も思い出そうとしない

「読んだだけ」で終わると、脳に記憶を定着させる信号が送られない。

少しでもいいので「何が書いてあったか」を自分に問い直すことが必要。

6.音読に頼ってしまう

音読はリズムを乱し、脳のリソースを「声を出すこと」に奪われる。

黙読なら2.7倍以上のスピードでインプットできるチャンスを無駄にする。

「良い黙読習慣」を身につけるポイント

付箋・マーカーなし、手ぶらで読む!
意味のかたまり(チャンク)単位で理解!
読んだ直後に「何が書かれていたか」を思い出す!
完璧を求めず、回数を重ねて定着させる!

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。