【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【偏差値45→東大合格】頭のいい人はやっている「最強インプット術」Photo: Adobe Stock

いつでもどこでもできる「読む」勉強

黙って「読む」だけなら、「書く」のように筆記用具もノートも必要ありません。勉強部屋や図書館でなくても、通学中でも公園のベンチでも、どこでも好きな場所で記憶を深められます。

「読む」は、いつでもどこでもできる“モバイル勉強法”ともいえるので、反復によるインプット強化以外に、記憶を定着させるのにも効率的です。

場所と体験が記憶に強く結びつく

僕は、無頼派の作家・坂口安吾が敗戦後の日本の状況について綴った代表作『堕落論』の内容をありありと記憶しています。

ドイツ・ミュンヘンで暮らしていた中学生時代に、市内の英国式庭園の芝生で寝そべりながら、心地よい風に吹かれてページをめくった体験と紐づいて鮮明に覚えているのです。

プルースト現象と五感による記憶強化

模試を受けるために日本へ一時帰国して、真夏の東京で日本武道館の脇に座り、東大受験に備えてドイツ語の文法の解説書を読んでいるときは、危うく熱中症になりかけた体験と紐づいて、その小難しい内容がむしろ強く記憶に刻まれています。

フランスの小説家マルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて』には、紅茶に浸したマドレーヌの香りをきっかけに、幼少期の記憶が蘇るという場面があります。このことから、特定の香りが記憶を呼び覚ますことを、俗に「プルースト現象」と呼びます。

五感を使うことで記憶がカラフルに

このように記憶が強化される契機は、嗅覚だけにとどまりません。

五感から入ってきた情報は脳で統合されていますから、一緒に入る情報が多いほど、「読む」ことでインプットされる情報も定着しやすく、想起できる引き出しも多い“質の高い情報”となり得ます。

「書く」ではできない自由な学び方

ところが「書く」ことで覚えようとすると、英国式庭園の芝生などで寝そべりながらではできませんし、ベンチに座りながらでもやりにくいでしょう。

勉強するシチュエーションが限定される分、五感を多彩な情報で刺激して質の高い情報をインプットするのが難しくなるのです。

黙読なら飽きずに続けられる

筆記用具にもノートにも頼らず、黙って「読む」記憶術は、場所を問わず、勉強部屋や図書館のように、同じところにじっと留まり続ける必要がないため、飽きずに勉強できるという点でもメリットが大きいと思います。

「モバイル黙読勉強法」実践ガイド

【基本コンセプト】

筆記用具・ノート不要!
どこでも、すぐに勉強スタートできる!
「読む」だけで、記憶の量・質・スピードを高める!

1.道具は「テキスト1冊」だけでOK

教科書、参考書、小説、何でもOK
できるだけ持ち運びやすいサイズのものを選ぶと、より機動力アップ!

例:B6判、軽量版テキストなど

2.場所を選ばず、今いる場所が「学び場」

通学・通勤中の電車やバス
公園のベンチ
カフェのテラス席
家のリビング、ベッドの上でもOK!

机に向かう必要なし!「座ったらすぐ読む」がモバイル黙読の鉄則。

3.読むときのルール

ラインマーカーや付箋は使わない
ペンもノートも出さない
目と脳だけを使って、スピーディに読む

4.五感も一緒に使うと記憶力アップ

心地よい風、光、香りも一緒に記憶に焼き付ける。
「場所」「音」「におい」などを意識的に感じながら読むと、引き出しが増える。

例:「このカフェで読んだ〇〇章」「この電車の中で読んだ英文」

5.1回読んだら軽く「リプレイ」

読み終えた直後に、頭の中で「どんな内容だったか」をざっくりリプレイする
声に出さず、心の中だけでOK!

✅モバイル黙読勉強法のメリット

【偏差値45→東大合格】頭のいい人はやっている「最強インプット術」

【まとめ】「モバイル黙読勉強法」

「読む」だけなら、どこでも学べる。
スピード重視、五感も味方につける。
ノートも机もいらない、最強のモバイル勉強法!

この「モバイル黙読勉強法」を日常に取り入れるだけで、場所に縛られない学びの強化ループが自然に回り出します!

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。