トランプ米政権は、連邦政府向けに気候変動の影響評価を行っている科学者や研究者を解任した。政府は同プロジェクトへのアプローチを見直す必要があるとしている。研究者らは、議会によって30年以上義務付けられてきた「国家気候評価(NCA)」と呼ばれる報告書の取りまとめに参加していた。気候科学者や環境保護団体は、解任によりNCAの今後に疑問が投げかけられたとしている。第6次NCAに参加していた研究者らは28日に電子メールを受け取り、「現在は1990年の気候変動研究法に基づき、NCA6の範囲の再評価を実施している。全ての評価参加者をその役割から解任する」と伝えられた。メールにはさらに、「評価の計画が進展するにつれ、今後貢献や参加の機会があるかもしれないが、これまでのご尽力に感謝する」と記されている。ホワイトハウスからは今のところコメントは得られていない。今回の決定は米紙ニューヨーク・タイムズが先に報じた。
トランプ政権、国家気候評価を取りまとめる研究者ら解任
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