経済学者バートン・マルキール氏は株式市場を「ランダムウォーク」と呼んだ(株価はランダムに動き、新たな情報をすぐに織り込むため、市場を打ち負かそうとしても無駄だという考え方)が、投資家は少なくとも企業の業績見通しを道しるべにできた。だが今や、彼らはおおむね手探りの状態だ。ドイツの高級車大手BMW は先週発表した1-3月期決算で、2025年12月期の業績見通しを3月半ばに示した水準で維持した。ただそれはトランプ政権による最近の関税引き上げが7月から部分的に引き下げられるとの前提に立っている。