金銭感覚の一致は
友人関係において特に重要
ほかの方法もそうですが、人は共通点が多いほど友だちになりやすい傾向があります。共通点が1つよりも2つ、3つ、4つと多くなるほど、親近感もわいてきます。
ですから、相手との共通点を探すことも大切です。そのためには、自分の話ばかりではなく、相手の話を聞くことです。「天気いいですね」だけでなく、たとえば、「昔はどんな仕事をしていたのですか?」「どうしてその仕事をしようと思ったのですか?」など、その人に関心を持って話を聞いていくと、自然と自分と共通する点が出てくることがあります。また、表面的な雑談よりも深い話をしたほうが幸福度が高まると言われています。
同じ要素の中でも、特に「お金の価値観」は、友だちでいるうえで重要な要素です。
カンザス大学の研究でも、金銭感覚の不一致は、離婚の最も大きな原因であることがわかっていますが、それだけお金の価値観は長期的に親密な人間関係を築くうえで大切な要素なのかもしれません。お金の損得感覚のずれは、脳に大きなストレスを与えることも考えられます。
また、パートナーシップ(友人を含む)の研究でわかっていることがあります。それは、お互いに補い合える相手ほど長続きするということです。同じ要素も大切ですが、違う要素もあったほうが長続きするということです。
友人でも婚姻相手でも、長続きする心のパートナーとなる人は
「同じ要素(安定を満たす)+違う要素(刺激をくれる)」
ということになります。この2つの要素があって、最高のパートナー(友人)となるのです。
人を嫌いになるきっかけの
9割が「匂い」だった
男性は嗅覚の衰えが女性よりも速く、自分の匂いがわからなくなってしまうこともあります。実際にすごい加齢臭がしていても、本人は自分の匂いに気付いていない可能性があるので、注意が必要です。
ちなみに、若い女性特有のいい匂い(桃や花のような甘い香り)は「ラクトンC10」「ラクトンC11」という成分で、10代後半がピークで35歳でなくなってしまいます。男性の加齢臭(古本のような匂い)は「ノネナール」で、40歳頃から増加することがわかっています。