
幸福度の高い高齢者は、積極的に友人を作って交流を図る傾向にあるが、60歳以上の日本人は、世界的に見ても「友だち」が少ないことがデータで明らかになっている。「今さら友だちなんてつくれない……」という人へ向けて、脳の専門家が科学的にアドバイスする。※本稿は、西 剛志『増量版 80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)の一部を抜粋・編集したものです。
世界的にも日本人は
「友だち」が少ない
内閣府のデータによると、60歳以上の約3人に1人は親しい友だちがいないそうです。これは世界でもかなり低いほうだそうです。
また、日本人の特徴として、同性の友だちが多く、異性の友だちが少ないという傾向もあります(図1)。

人とのコミュニケーションは脳にとってとてもプラスな行為です。
「友だちはいらない」「人と話すのは苦痛」、そういう人には確かにかえってストレスになるので、無理をする必要はないと思いますが、「人と話したいけれど、なかなか友だちがつくれない」という人には、これから紹介する方法を友だちづくりの参考にしてみてください。