相手を敬いながら伝えられる
「断る」ときに使いたい言葉

 お受けいたしかねます

 相手の依頼や要望を受けられないという丁寧な表現です。

 例文)ご提案いただいたスケジュールではお受けいたしかねます。

 対応しかねます/応じかねます/できかねます

「しかねる」は、することが難しいということ。いずれも相手に敬意を示しながら断るときの言葉です。

 心苦しいのですが

「すまない気持ちはあるが」の意。断ることへの申し訳なさが強調される表現です。

 例文)心苦しいのですが、パーティーには参加できなくなりました。

 誠に残念ですが

 断るときの前に置くクッション言葉です。

 お引き受けしたいのはやまやまなのですが

「やまやま」は心から切望する気持ちを表します。そうしたいけれど、できないというシチュエーションで使えるフレーズです。

 折り合いがつかず

「折り合い」は意見の違う者などがお互いに譲り合って妥協すること。調整がつかなかったときに「折り合いがつかず?」と言うことで、妥協点を見出すことができなかったというニュアンスが伝わります。

 例文)検討しましたが、折り合いがつかず、今回は見送りといたしました。

 お気持ちだけいただいておきます

 相手の提案や誘いなどを断るときの丁寧な表現です。「お気持ちだけありがたく頂戴いたします」という言い方もできます。

 例文)このようなものをいただくわけにはまいりません。お気持ちだけいただいておきます。

強い否定の意思を意味するため
使用注意な「断り」フレーズ

 承服しかねます

 納得して従うことができないということを示すフレーズです。「承服」は古くは「しょうぶく」「じょうふく」と読み、承知して従うことを表します。なお、強い否定の意思を伝えるフレーズのため、使用する際には注意が必要です。

 例文)御社からご提示いただいた条件には承服しかねます。