
米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は21日、アップルのデザイナーだったジョニー・アイブ氏との共同開発に向けて手掛けている複数のデバイスに関し、スタッフ向けに説明を行った。同氏は日常生活の一部となることを期待して、1億台の人工知能(AI)「コンパニオン」を出荷する計画を示した。
アルトマン氏はオープンAIがアイブ氏のスタートアップ「io」を買収する計画であること、またアイブ氏がクリエーティブ面やデザイン面で広範に及ぶ役割を担うことになると発表。その後、従業員に対し、「企業としてこれまでで最大の事業を行うチャンス」を迎えていると述べた。
またウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した録音によれば、65億ドル(約9300億円)での買収により、オープンAIの企業価値が1兆ドル増加する可能性があるとも示唆した。
アイブ氏は会合で、2011年に亡くなったアップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏と緊密に仕事をしていたことに言及。アルトマン氏との関係については、「われわれが意気投合し、一緒に仕事ができていることは、個人的に大きな意味があった」と語った。