「この本のおかげで出世できた」「チームのパフォーマンスが上がった」
そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方を指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

出世したのに、なぜか空気が悪くなる?
「リーダーが変わったら、なんか職場の雰囲気がギスギスし始めた」
そんな経験がある人も多いでしょう。
じつは、リーダー就任直後にやってしまいがちな“ある言動”が、空気を一気に冷やす原因になります。
それは、「急に“上司口調”になる」こと
職場の空気を悪くするリーダーのワースト1は、いきなり偉そうになる人です。
リーダーになったとたん、
・言葉が上から目線になる
・態度が固くなる
・急に距離が近くなりすぎる
これは、本人なりに「責任を果たそう」「ナメられたくない」と思っての行動かもしれません。
でも周囲から見ると、ただの“変貌”にしか映りません。
リーダーシップは、「偉さ」ではなく「軸」
出世後の最初の数週間は、「この人、信頼できるか?」という目で見られます。
そのときに「急に態度を変えた人」は、信頼を失います。
必要なのは、上からの指示ではなく、一貫した判断軸です。
部下は、「この人の判断は公平だ」「ブレずに言ってくれる」と感じたとき、ついていこうと思うのです。
「変わるべきは態度ではなく、視点」
リーダーになった瞬間、変えるべきなのは言葉遣いや態度ではありません。
見る視点(全体・長期・責任)を変えることです。
その視点の変化を言葉にのせて丁寧に伝える。
それが、空気を悪くせずにリーダーシップを発揮するコツです。
(本稿は、『リーダーの仮面』の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計150万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。