自分がやっていた労働をルンバに代わってもらい、その分、自分の時間が増えるなら、意味のある買い物だと考えています。
何年か前に比較的高価な腕時計を買いました。
ぼくは個人事業主としてさまざまな人に会います。初めて会う人から仕事をもらうこともあります。そのたびに交渉もしますが、「仕事を依頼するか」、「そのギャラをいくらにするか」を決めるのは基本的に相手(発注側)です。
相手は、アルバイトをしている人に高いギャラは払わないでしょう。しかし、ぼくがアルバイトをしているか、そうでないかはわかりません。
まさか「なんのバイトしてるの?」と合コンで会った女の子みたいに聞くことはできない。
自分へのご褒美で高級時計を買うのはダメ
収入アップのために買うのならOK
しかし、「さんきゅう倉田、バイトしてるのかな、してないのかな、どっちかな。バイトしてるなら、時給が1500円だとして、ギャラは3万円くらいで十分かなあ」と考える。
だから、バイトをしていないことを伝えるために、腕時計が必要でした。
腕時計の効果がどこまであったかを数字にできないけれど、出費以上の効果を得られているように感じます。
スーツなどもそうですが、腕時計や靴などは、ビジネスをしていれば相手に見られます。
「身なりを整えることを軽視しない」、「なんでもかんでも節約するのではなく必要なところでの出費は惜しまない」という感覚をもつことは大切です。
仕事がうまくいったときなどに“自分へのご褒美”として思いきった買い物をする人もいるようです。

さんきゅう倉田 著
そういうご褒美は不要です。
何かがうまくいったのだとすれば、その時点ですでに嬉しいので、ご褒美の効果は薄い。
それよりは、何かつらいことがあったときに美味しいものを食べて、早く元気を取り戻すようにしたほうがいい。
気分のいいときのご褒美より、気分の悪いときに何かを得るほうが、対価に対してリターンが大きいからです。
いずれにしても、思いきった買い物をするときは、衝動的に決めるのではなく、“そのアイテムが自分にとってどれほどの意味をもつか”をよく考えて決めるのがいいと思います。