「もう疲れすぎて家事なんてイヤ」「料理がめんどくさすぎて死にそう」――そんな悩める人たちにおすすめなのが「はじめて楽しく料理ができた!」「感動した!」「もう献立に迷わない!」と絶賛されている『厨房から台所へ』と志麻さん初の著書『志麻さんのプレミアムな作りおき』だ。特に『厨房から台所へ』は新聞書評で東大教授が絶賛。志麻さんの手にかかると、冷蔵庫にある食材が、ふだん食べられないプロのレシピに大変身。まさに魔法使いだ。これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。3時間で15品以上作るという志麻さん。今回は「涙が止まらなかった」と話題の『厨房から台所へ』の中から、簡単なのに満足度の高い一品を志麻さんが想いを込めて紹介する。(構成:寺田庸二、レシピ撮影:三木麻奈、著者撮影:難波雄史)
読者の反響が大きかった記事を、一部編集し再配信します。(記事初出時の公開日:2019年2月14日)

なぜ、坂本龍馬にチョコレートを?
私は、小さい頃から、休みの日に、
母や姉とよくお菓子づくりをしていました。
そんな私が学生時代に手づくりのチョコレートを送った相手は、あの「坂本龍馬」でした。
『厨房から台所へ』には、私の“龍馬愛”が高じて、
考え出した「龍馬チョコレート」のレシピを
初めて紹介しました。
また、本書では、京都霊山護國神社や
高知県立坂本龍馬記念館からの直筆レターを初めて公開していますが、
当時、高校生の私にとって、龍馬は特別な存在でした。
「龍馬チョコレート」は、
フライパンで炒ったアーモンドに、キャラメルをまぶしてから、
少しずつチョコレートをからめていきます。

炒ったアーモンドとキャラメルの香ばしさが、
甘いチョコレートとよく合います。
家でつくるものは、計量いらずで
お菓子づくりは「計量が面倒」というイメージがあるかもしれません。
パティスリーで買うような洗練されたお菓子とは違い、
家でつくるものは、計量いらずでできるもののほうがいいと、私は思っています。
フランスでは、休日に子どもと一緒に
お菓子づくりをすることが多いのですが、
どれも簡単で、小さな子どもでも手伝えるようなものばかりです。
必要最低限の計量はしますが、
はかりを使ってきっちりはかるというより、
カフェオレボールなどを使って、ざっくりとはかっています。
フランスの子どもたちは、男女問わず、
こうして料理をつくる楽しみを覚えていきます。
『厨房から台所へ』に作り方が掲載されている、
「龍馬チョコレート」も、
計量なしでつくることができます。
何度かつくってみてアーモンドの焼き加減、
キャラメルの焦がし具合やチョコレートの量など、
自分好みの味に変えていくのもいいでしょう。
本書を活用しながら、この週末、ぜひ家族みんなで「龍馬チョコレート」を存分に味わってみてください。きっとみんな笑顔になると思います。