ジョージアで野犬にキスされた筆者
狂犬病ワクチンの費用が衝撃だった

 海外旅行の最大の関門として「英語力」を挙げる人は少なくない。けれど安心してほしい。私は大学受験のセンター試験英語で、半分も点数が取れなかった。TOEICも300点程度。そんな(ウーバー配達員ライターの)私が世界中を旅できるのだから、アナタにできないはずはない。

 そもそも外国人だって私たち日本人と同じ、心ある人間だ。一生懸命にコミュニケーションを取ろうとする観光客を、邪険に扱う人などそうそう巡り合わない。

 大切なのはジェスチャーと、笑顔とスマイルだ。有事の際はスマホの翻訳アプリを使えばいい。

 さて、そうはいっても異国の地では予期せぬトラブルが必ず発生する。

 お腹を壊したり、パスポートを無くしたり……。最近だと私は旧ソ連・ジョージアという国で野犬に襲われ、現地で狂犬病ワクチンを打った。いざという時のため、海外保険に加入するなど、自衛の策は考えておいた方がいい。

 ちなみに私は楽天プレミアムカード(年間費1万円弱のクレジットカード)を保有しており、海外保険が自動付帯している。よってジョージアでは病院代が1円もかからなかった(楽天ありがとう!)。保有しているクレカの補償内容は渡航前、念入りに確認してほしい。

パスポート保有率17%の日本人に
筆者がどうしても伝えたいこと

 世界を旅していると、髪の色。肌の色。言語。文化。歴史……。日本の常識は、世界の非常識であることを突きつけられる。みんなと同じであることが普通なのではなく、みんなと違っていることがグローバルスタンダードなのだと気が付かされる。

 世界との「比較」が可能になることで見えてくる日本の良い面・悪い面、感じることのできる感情や感動がある。

 世界最強と謳われる日本のパスポートだが、保有率はわずか17%と言われている。

 自分らしさとは何なのか。人間らしさとは何なのか。幸せとは何なのか。生きるとは何なのか……。

 世界を旅する日本人が増えることを、私たちは願っている。