“ソロ活”がくれる自己肯定感
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

【精神科医が教える】なんでもっと早くやらなかったんだ…思い込みを捨てた人だけが手にする「密かな楽しみ」Photo: Adobe Stock

ソロ活のすすめ――自分で自分を楽しむ力

今日は「ソロ活のすすめ」というテーマでお話しします。

単独(ソロ)で自分の好きなことを楽しむ「ソロ活」という言葉がすっかり市民権を得ていますが、「ソロ活」と聞くと、孤独に誰とも関わらない、といった極端なイメージを抱く方がいるかもしれません。けれど、私が伝えたいのはそういうことではありません。

「1人で何かをすること」に強い抵抗を感じている方へ、それって少しもったいないなあという提案なんです。

誰かを待たなくていい自由

やりたいことがあるときに、誰かを誘って一緒にやるのも素敵なことです。でも、予定を合わせたり、相手の返事を待ったりするのが億劫に感じることはありませんか?

私はまさにそういうタイプで、相手との関係がどんなに良好でも、返事を待つ間にドキドキしてしまいます。

だから、私は1人でパパッと動くのが好き。思い立ったらすぐ行動する。これがすごく気持ちいいのです。

「ソロ活は恥ずかしい」は幻想です

「ソロ活は恥ずかしい」と感じる方もいますが、それってすごくもったいないと思います。誰もあなたのことなんて見ていないし、気にもしていないのが現実です。

私は、1人だけでカラオケを楽しむ「ヒトカラ」が大好きです。カラオケって、昔は二次会でみんなで行くのが定番でしたが、最近はそういう機会も減りましたよね。

パートナーがカラオケ嫌いだと、なかなか一緒に行けません。でも、「歌いたい!」という気持ちは抑えられないので、私は1人で行ってしまいます。

ヒトカラの魅力と自己発見

1人カラオケ、最初はすぐ飽きるかなと思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。自分の好きな曲を自由に歌えるし、サビだけ何度も歌ってもいい。練習もできるし、気分転換にもなります。

何よりも「自分は歌うのが好きなんだ」と再確認できました。1人でやって楽しいと思えるなら、それは本当に自分の「好き」なんだと思います。

ソロ活は自分を知るためのレッスン

カラオケに限らず、キャンプでも、映画でも、旅行でも、食事でも1人でやってみると、自分の好みや感性がよく見えてきます。

「誰かと一緒じゃないとできない」という枠を外すと、行動範囲も広がり、選択肢も増えてくるのです。

もちろん、最初はちょっと勇気がいるかもしれません。でも、それを乗り越えることで「自分軸」を育てることができます。そして、「自分が本当に好きなことは何か?」という大切な問いにも気づくことができるのです。

参考になる「ソロ活」のテレビドラマ

というわけで、今日は「ソロ活のすすめ」についてお話ししました。1人で行動するのが恥ずかしいとか、周りの目が気になるという方こそ、ぜひ一度やってみてください。きっと、新しい自分と出会えるはずです。

ちなみに『ソロ活女子のススメ』(テレビ東京系)というドラマがあります。フリーライター・朝井麻由美さんのエッセイを原案としたドラマで、主演は江口のりこさん2021年にシーズン1の放送が開始され、今年は第5シーズンが放送されたほどの人気で、Netflix (ネットフリックス)などではシーズン1から観ることができます。

出版社で働く契約社員・五月女恵(さおとめ・めぐみ)が、1人でいろんなソロ活を楽しむ姿を描いているのですが、彼女は「ソロ気球」や「ソロ工場夜景バスツアー」、「ソロ無人島」など、ひとりの時間を積極的に楽しむことで、自分らしい生き方を追求しているんです。

男性も参考になりますから、よかったらチェックしてみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。