国際原子力機関(IAEA)は、イランが米国との新たな核合意に向けた協議中も、過去3カ月間にわたり、月におよそ核兵器1発分のペースで高濃縮ウランを生産し続けていることを明らかにした。IAEAが加盟国に配布した機密報告書によると、イランの濃縮度60%のウランの貯蔵量は2月初めの274.8キロから408.6キロに約50%増加した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が同報告書の写しを確認した。これは、IAEAの核分裂性物質の最低必要量に基づくと、イランは約10発分の核兵器に相当する高濃縮ウランを保有していることになる。前回の報告書では少なくとも6発分だった。米当局者らによれば、イランがこの高濃縮ウランの濃縮度を核兵器に転用可能な90%にまで高めるのに2週間もかからないという。