米メタ・プラットフォームズは、人工知能(AI)関連ビジネスを拡大するうえで必要な大量の電力需要を賄うため、原子力発電に目を向けている。同社は米電力大手コンステレーション・エナジーとの契約に基づき、イリノイ州にあるコンステレーションの原子力発電所で発電した電力を20年にわたり購入する計画だ。金銭的な条件は明らかにされていないが、コンステレーションのジョー・ドミンゲス最高経営責任者(CEO)は、メタとの取引により、イリノイ州のクリントン・クリーン・エナジー・センターのライセンス更新、アップグレード、メンテナンスに要する費用の一部を賄うことができると述べた。米国で稼働中の原子力発電所とこうした契約が結ばれるのは初めてだが、似た例として、コンステレーションと米マイクロソフトが昨年、ペンシルベニア州スリーマイル島の発電所をめぐって電力供給契約を結んでいる。両社による20年間に及ぶ契約は、同原発における損傷していない原子炉の再稼働を促進している。
メタ、AI向けに原発から電力調達へ コンステレーションと契約
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