米バイオ医薬品会社モデルナは第1次トランプ政権における寵児(ちょうじ)だった。政府は同社による新型コロナウイルスワクチンの開発を全面的に支援し、開発されたワクチンは多くの人々をウイルスから守った。だが現在、ワクチン製造全体への逆風が強まり、モデルナは第2次トランプ政権の標的となっている。米食品医薬品局(FDA)の動きはモデルナにとって新たな打撃となった。FDAは5月30日、モデルナの次世代コロナワクチンを承認した。ただ、接種対象は高齢者と健康上のリスクがある12~64歳に限定され、患者層は同社が意図していたよりも狭いものとなった。