伊能の伝記にも彼が痰咳の病(現代の喘息)に苦しんでいたと記されています。
筆者は20歳代の頃から喘息の症状があり、だましだまし30年くらいつきあってきました。
喘息の吸入薬も効かなくなり、せきが止まらない状態になっていました。
意を決し、ウォーキングを始めたところ、1カ月もたたないうちに、せきが止まってしまいました。
歩けば要介護も防げる
始めるのに遅すぎることはない
筆者の経験からも、何かを始めるのに遅すぎることはない、ということがわかるでしょう。
とくに65歳以上で、何の運動もしていないという人は、早く始めたほうがよいと思います。
なぜなら、高齢者と呼ばれる年齢になると、フレイルになるリスクが高まるからです。
フレイルとは、加齢により心身の機能が衰えてくることで、健康な状態と介護が必要な状態の中間の段階です。
しかし、フレイルになったとしても適切な対応をすれば、要介護にならずにすむのです。
フレイルを診断する基準の1つに「歩行速度の低下」があります。
フレイルになると足腰の筋力が低下して、歩くのが遅くなってきます。
足腰の筋力の衰えを防ぐには、歩くしかありません。もちろん、ただ歩くだけでなく、中強度活動、すなわち速歩きも必要です。
ではどのくらい歩けばよいのか。8000歩/速歩き(中強度活動)20分。これが、長生き歩きです。「思い立ったが吉日」という言葉があります。フレイルになりたくないのであれば、今日から長生き歩きを始めましょう。
紫外線を浴びて骨粗しょう症を予防
外に出て速歩きすることが肝心
7000歩/中強度活動15分は、骨粗しょう症を予防します。下のグラフからも明らかなように、この歩数と中強度活動時間(82点)は、1日1万2000歩/中強度活動0分(70点)よりも点数が高くなります。