「決断疲れ」は、「竹」や「梅」の物事に対してもあれこれと考えてしまうから蓄積していきます。だからこそ、さほど重要視しない決断を、自分の中で把握しておくことが大事です。たとえば、こんな風に。
・朝食のメニューは竹
・誰と夕食を食べるかは松
アップルの創業者のひとりであるスティーブ・ジョブスはISSEY MIYAKEの黒タートルネック、Levi's 501のジーンズ、New Balance M991やM992のスニーカーを日常の服装として決めていました。
これは、「今日何を着るか」という選択に時間をかけることを避け、他の重要な決定に集中するためだったと言われています。自分にとって、本当に大切な選択以外に対しては、そもそも注意を向けないという方法もあるのです。
初めて入った飲食店でも
迷わずメニューを選べる方法
自分の中でそこまで重要視していない選択について、あらかじめルールを決めてしまうという考え方は、とても有効です。
私の場合、食べることは好きでも、人生の豊かさに直結するような重要な要素とまではなりません。ですが、初めて入ったお店だとやっぱりどのメニューにしようか迷うし、できれば美味しいものに出会いたいと思ってしまいます。
そのため迷ったときは「シェフのおすすめ」か、その店の「看板メニュー」しか頼まないと決めています。
つまらない奴だなと思われるかもしれませんが、これならめったにハズレがありませんよね。食べている最中に「失敗したな」などと自分の決断にガッカリしないためのリスクヘッジとして、定番・オーソドックスなものをチョイスするようにしているのです。
自己決定をすることが幸福度を高めるという研究もあります。
こうしたルールに沿った決断は、自分のポリシーに基づいた決断であり、失敗したとしても、後悔がほとんどありません。「決め方のルール」をあらかじめ決めておく。ぜひ試してみてください。
迷う場面でもスムーズに動ける
セルフコントロール術を紹介
決め方のルールを作るのに、おすすめしたいのが、「イフ・ゼン・プランニング」と呼ばれるセルフコントロール術です。