イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は4日、ウラン濃縮を完全に断念する前に一時的なウラン濃縮をイランに認めるという米国の提案を事実上拒否した。イランの核開発プログラムを巡る緊張が高まる中、米政府はイランに対するアプローチを再検討せざるを得なくなった。ハメネイ師は前任者である故ホメイニ氏の命日(6月3日)に当たって演説し、イランの核プログラムをめぐる対立を解決するための米国による提案は、イランの独立原則に反していると述べた。ハメネイ師はまた、「米国側や他の国に対して、われわれは言いたい。なぜ、イランがウラン濃縮を行うべきかどうかについて干渉し、口出ししようとするのか。それはあなた方とは関係ない」とX(旧ツイッター)に投稿した。