米民主党は大口献金者で著名投資家ジョージ・ソロス氏の支援を受けて、南部テキサス州を民主党の優勢な「青い州」に変えようとする運動を立ち上げる。民主は人口や面積で全米2位の規模を誇るテキサスでの選挙戦で長年にわたり敗北を喫してきたが、巨額資金を投じて政治の激戦地にしたい意向だ。ソロスが資金を提供する政治活動委員会(PAC)の「テキサス・マジョリティーPAC」は、9日にテキサス州の民主党や郡のグループとともに「ブルー・テキサス」イニシアチブを立ち上げる。2026年の中間選挙に向けて数万人のボランティアの組織、候補者の勧誘、投票率の向上を目指す。ソロス氏はこれまでもテキサス州で民主に票を呼び込もうと巨額の献金を行ってきた。記録によると、テキサス・マジョリティーPACに2024年に210万ドル(約3億円)、今年4月には100万ドルを献金した。 テキサス州は共和党の長年の牙城で最大の票田だ。ここ3回の大統領選ではいずれも共和のドナルド・トランプ大統領が獲得した。過去20年でヒスパニック系の人口が増えたことで民主の期待は高まったが、人口動態の変化はパワーバランスの転換にあまり役立っていない。民主が実施した過去の組織化努力も、大きな成果を上げられなかった。
テキサスを「青い州」に、ソロス氏が民主の取り組み支援
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