挑戦前に効く“心の処方箋”ベスト1
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方 』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

【精神科医が教える】不安に勝つ人が密かにつぶやいていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

不安や恐怖は“実際には起こらないこと”がほとんど

今日は「取って食われるわけじゃないし」というテーマでお話ししたいと思います。

日々の生活の中で、私たちは不安になったり、「どうしよう」と悩んだり、怖くなったりすることがあります。でも、よく考えてみると、そのほとんどは「命の危険にさらされているわけではない」のです。

私たちは今、野生動物に襲われるような世界に生きているわけではありません。ライオンに食べられるわけではないんです。そう思えば、「まぁなんとかなるか」と、少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

本当に危険なときは、自然と逃げている

もちろん、中には本当に身体に危険が迫っている場面もあるかもしれません。でも、そういう時は、私たちは自然と本能的に行動しています。

つまり、「逃げるべき時は、ちゃんと逃げている」のです。

ですから、そうではない場面、たとえば怖い上司に話しかけるとか、新しいチャレンジを始めるとか――においては、「取って食われるわけじゃない」と思ってしまえば、案外どうにかなるものです。

開き直りが生む“強さ”がある

覚悟を決めて開き直ると、人は一段と強くなります。不思議なもので、そういう“覚悟”って、周りの人にも伝わるんですよね。

「この人、もう腹をくくってるな」「ちょっとやそっとじゃへこたれないな」っていう雰囲気がにじみ出てきます。

その空気が、逆に周囲を安心させたり、自分自身に自信を与えてくれたりもするんです。

怖いときは「取って食われるわけじゃない」とつぶやいてみて

何かに挑戦しようとして怖くなったとき、不安でたまらなくなったとき――ぜひ、心の中でこうつぶやいてみてください。

「でも、取って食われるわけじゃない」

そのひと言が、ほんの少しでも気持ちを軽くしてくれるかもしれません。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。