みんなに好かれなくていい…精神科医が教える“人間関係で消耗しない生き方”
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

【精神科医が警鐘】「自信を失っている人」がしている思い込み・ワースト1Photo: Adobe Stock

自分の良さをわかってくれる人が、たった一人でもいればいい

今日は「自分の良さをわかってくれる人が一人でもいれば、それで十分なんですよ」というお話をしたいと思います。

「自分に自信がない」「人望がない」と悩む方は、誰にでも好かれる人や、多くの人に慕われている人を羨ましく思うことが多いようです。

もちろん、そういう人は素敵です。でも、そこを目指さなければならない、ということはないのです。

好いてくれる人が一人いれば、それだけで満たされる

現実の人間関係においては、自分のことを「好きだな」「悪くないな」と思ってくれる人が一人でもいて、その人とつながっていれば、日々の時間はそれだけで満たされていきます。

たとえ自分のことを嫌う人が何人かいたとしても、関わらなければいいだけの話です。関わる必要はありません。

だからこそ、「たくさんの人に好かれる」「人望がある」ことは、良いことかもしれませんが、絶対に必要なことではないのです。

たくさんの人とつながるのは不可能です

仮に多くの人に好かれたとしても、その全員と深く関わることは現実的に不可能です。よほどの有名人でなければ、関係は自然と限られたものになります。

そして、有名人であっても、ファン全員と楽しい時間を共有できるわけではありません。結局、私たちは限られた人としか関われないのです。

「一人でも分かり合える人」がいれば世界は変わる

自分のことを好ましく思ってくれる人が一人でもいれば、それで十分です。恋愛に限らず、価値観や気持ちを共有できる相手が一人いれば、それだけで世界は変わります。

無理に多くの人に好かれようとせず、自分にとって大切なその一人とつながれば、それだけで幸せな時間が広がります。

すべての人に好かれる必要はありません

人には相性があります。「十人十色」と言うように、「蓼(タデ)食う虫も好き好き」とも言われます。つまり、自分を好んでくれる人は必ずどこかにいるということです。

自分を嫌う人に無理に合わせる必要はありません。むしろ、無理に多くの人に好かれようとすれば、自分が消耗してしまいます。

自信がないときは「全部がダメ」ではないことに気づく

「そんな自分を好きになってくれる人なんていない」と感じている方もいるかもしれません。でも、それは多くの場合、「自分に自信がない」という気持ちが原因です。

すべてがダメな人なんていません。どんな人にも、必ず良いところはあります。まずは自分の中にある「少しでもいい部分」を見つけてみましょう。

自分を少しだけ肯定してみることから始めよう

自分をいきなり「好き」になれなくても構いません。でも、「自分は全部ダメではない」と思えるようになることは大切です。

「この人と話していて楽しいな」と思える人が一人でもいれば、その人との関係を大切にしていけば良いのです。

人気者を目指す必要なんてありません

孤独を感じたり、人望がないと落ち込んだりしている人に、伝えたいことがあります。それは、「人気者にならなくても、幸せにはなれる」ということです。

たった一人でもいい、自分のことを理解し、大切に思ってくれる人とつながれたら、それでいいのです。

だからどうか、「みんなに好かれなきゃ」と思い詰めないでくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。