誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

【精神科医が教える】話のネタが多い人と少ない人の決定的な差Photo: Adobe Stock

実は、しょっちゅうネタ切れします

今日は「ネタ切れにならない方法」について、お話ししたいと思います。

僕はこうして毎日ダイヤモンドオンラインだけでなく、Xも毎日、YouTubeとVoicyはそれぞれ週5で更新していて、されに本も書いていますし、講演会なども行っています。

よく「そんなに発信していて、ネタ切れにならないんですか?」と聞かれます。でも、そんなことは全然なくて、実はネタ切れとの戦いばかりなんです。

鉄板ネタは何度使ってもいい

ただ、ネタ切れを防ぐ大きなヒントがあります。それは「鉄板ネタは繰り返していい」ということです。たとえば僕の場合、「不安」に関する話は鉄板で、多くの方々に反応していただけます。そういったテーマは、何度扱っても問題ありません。

「一度使ったネタは使っちゃいけない」と思いがちですが、実はそんなことはありません。人は、知りたいことは何度でも知りたいんです。

少し角度を変えれば新しい話になる

もちろん、まったく同じ話をそのまま繰り返すのは避けたいですが、角度や言い方を変えるだけで、立派な新しい話になります。

人間は毎回完璧に話を覚えているわけではありませんし、そのときの心の状態によって受け取り方も変わります。

「ネタ切れになっても大丈夫」というマインド

大事なのは、「ネタ切れを恐れなくていい」ということです。

鉄板ネタをベースに、少しずつアレンジを加えて発信すれば十分。むしろ、毎回新しいネタを無理に作ろうとする方が疲れてしまいます。

人間は忘れる生き物です。大事なことは何度言っても感動されます。だから、「またこの話でいいのかな」と気にせず、堂々と繰り返して大丈夫です。

芸人さんにも鉄板ネタがある

たとえば、人気のある芸人さんたちも、必ず「鉄板ネタ」を持っていますよね。何度聞いても、観客は笑ってくれます。

それと同じで、何度でも聴きたい内容というのは存在するのです。

ネタ切れは「普通」だと受け入れよう

どんな仕事でも、何かを生み出す人は、必ずネタ切れを経験します。でも、それは当たり前のこと

「ネタ切れになったらどうしよう」と思いすぎると、むしろ動けなくなってしまいます。そうならないためにも、「ネタ切れになってもいい」「同じネタを使ってもいい」と考えることが大切です。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。