中国河南省信陽市で今年3月、地元当局者が倹約を義務付ける規定に関するセミナーに集まった。昼食時に5人がアルコール度の高い蒸留酒である白酒を4本飲み、学んだばかりの規定に違反した。公式発表によると、そのうちの1人がその日の午後に死亡した。死因は明らかにされていない。昼食に同席した当局者らは、遺族に金銭を支払い、上司への報告書で飲酒の事実を省くことで、規定に反する飲酒を隠蔽(いんぺい)しようとしたという。中国共産党の最高規律機関は、一般党員のぜいたくで浪費的な行為を非難する新たな取り組みの中でこの一件を取り上げた。このことは、習近平国家主席が官僚機構にまん延していると見なす快楽主義を抑え込むのに苦心していることを浮き彫りにしている。