今から述べることを想像してみてほしい。中国が奇襲をかけて台湾への侵攻を開始する。米軍が対応のために動員される中で、はるかに悪いことが米国内で起きる。その何カ月ないし何年も前に米国に入った中国の工作員、いわゆる潜伏スパイが動き出す。彼らは米各地の地下室やガレージで、市販の部品を使って1機当たりのコストが数百ドルの一人称視点(FPV)ドローン(無人機)をひそかに組み立てている。手製の爆発物を搭載し、空軍基地、民間空港、発電所などの重要インフラを標的にして、全米で一斉にドローンが発射される。1時間足らずで、米国の戦略航空機のかなりの部分が金属のくずと化す。被害は何百億ドルにも上る。国内の航空便は欠航になり、主要都市は停電で暗闇となる。米国はまひ状態に陥る。
【寄稿】ウクライナのドローン攻撃が示す米国の弱点
中国の潜伏スパイによる米軍基地攻撃に備えよ
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