インドの航空大手エア・インディアが運航する米ボーイングの787ドリームライナーが12日、墜落事故を起こした。ボーイングは安全・製造問題からようやく立ち直り始めた矢先に、売れ筋の787が初の死亡事故を起こすという打撃に見舞われた。フライト追跡サイト「フライトレーダー24」によると、乗客乗員242人を乗せたボーイング787-8は、英ロンドンを目指してインド西部の空港を離陸してから1分足らずで位置情報の送信を停止。高度625フィート(約190メートル)まで上昇したのちに墜落した。事故原因はまだ不明だ。ボーイングでは昨年初めに737MAXのドアプラグが飛行中に吹き飛ぶ事故が起きており、12日の事故で新たな疑問を投げかけられる可能性がある。昨年の事故では最高経営責任者(CEO)が退任に追い込まれ、安全性を巡る社風と製造ミスに厳しい調査が入った。