あなたは朝、どんな気分で目覚めていますか? なんとなくスマホを開き、ニュースやSNSを眺めているうちに慌ただしく支度が始まる――そんな流れが当たり前になっている方も多いかもしれません。でも実は、たった“1分”で脳をスイッチオンにし、その日1日を前向きに過ごすための方法があります。
話題の書籍奇跡が起きる 毎朝1分日記の著者・三宅裕之氏は、「朝の音読」が脳を瞬時に覚醒させる極意だ」と、言います。本記事では、効果的な朝の音読のやり方をご紹介します。

【「頭のいい人」はやっている】たった1分で脳をスイッチオンにする方法Photo: Adobe Stock

成功者が実践する「朝の音読」

一流のビジネスパーソンやリーダーたちが、こっそり実践している朝の習慣があります。

それは「自分の理想の未来やミッションを、毎朝声に出して読む」というシンプルな方法

たとえば――
「私は、自分の仕事を通じて、人と社会に貢献しながら経済的自由を手に入れている」
「私は、家族と笑顔で過ごし、健康で心豊かな毎日を送っている」

こうした言葉を、毎朝手帳を見ながら1分だけ声に出して読むのです。

一見地味に思えるこの習慣が、実は大きな違いを生みます。

なぜ「声に出す」だけで変わるのか?

その理由は、脳が「言葉」に非常に敏感だからです。

目標や理想の状態を“声に出して読む”ことで、脳はそれを「自分にとっての現実」だと認識し始めます

潜在意識がその方向へ舵を切り、自然と行動がそのビジョンに沿ったものになっていくのです。

この仕組みは、心理学や脳科学でも広く知られています。

これまで指導してきた多くのビジネスパーソンも、この「音読」の習慣で人生が変わっていきました。

音読は「脳と体のスイッチ」になる

さらに音読の魅力は、“意識”だけではなく“身体”にも作用する点です。

声に出すことで、呼吸が整い、姿勢が自然に伸び、表情筋が動き、血流が促進されます。これにより、セロトニンやドーパミンといったポジティブホルモンも活性化し、集中力ややる気が自然と高まっていきます。

要するに、音読は脳と体、両方を同時にスイッチオンにしてくれるのです。

手帳に書いて、毎朝1分読むだけ

やり方はとても簡単です。

1.自分の理想の状態や大切にしたい価値観を「私は~している」という形で手帳に書く
2.毎朝、目覚めてすぐに手帳を開き、声に出して読む
3.感情を込めて、「なりきる」ように読むことがポイント

ほんの1分でも、これを毎日続けることで、脳はそのビジョンを「当然の未来」として受け入れ、日常の判断や行動が自然とその方向に沿って変わっていきます。

未来は、毎朝の1分でつくられる

「たった1分で人生が変わるなんて、信じられない」と思うかもしれません。

でも、実際に変化している人たちは、シンプルな習慣を「毎日、続けている」人たちなのです。

朝の静かな時間に、自分の未来に語りかける。それは、今日という日を「自分の望む方向」に動かす最初の一歩になります。

明日の朝、ぜひ1分だけ、やってみてください。

あなたの言葉が、未来のあなたをつくります。